2022.9.3
経営者のニーズへの対応について

3.経営者のニーズへの対応について

    

ここでは、経営者のニーズを以下の二つに絞ることにします。

1)従業員のモチベーションアップ(やる気)

2)新人の離職防止

          

3-1.最初に従業員のモチベーションアップ(やる気)への対応を説明いたします。

①まず、最初に経営者の方には、面談頻度が1回/月であり、1回の面談時間が約1.5時間であることから、就業時間中の面談を容認していただきます。

また、各従業員との面談日時は、リーダーまたは管理職の方と連絡を取り合って決めていくようにします。

つまり、面談が仕事の一環であることを、社長を始めとして全社員に理解してもらうことが、非常に重要となります。

         

②リーダーまたは管理職の方には、面談概要とスケジュールを事前に説明いたします。

そして、各グループや各課で課題となっているテーマと結び付けて「面談目的」を考えてもらうようにしています。

初めてのことで、リーダーまたは管理職の方の中には、考えつかない方もいらっしゃいます。

その時には、各グループや各課で現在抱えておられる悩みをお聞きして、「面談目的」のたたき台を提案するようにしています。

そして、私が面談を開始する前に、必ずリーダーまたは管理職の方より、従業員の各メンバーの方に、肉声で「面談目的」を伝えてもらいます。

これは、各従業員の方に、何のために面談を行うのかを理解してもらうことで、初動の面談がスムースに行われるために重要なことです。

        

③リーダーまたは管理職の方に、事前に説明する面談概要とスケジュールは以下の通りです。

・特に、リーダーまたは管理職の方には、強制となる「第1ステップ」に注目してもらいます。

各従業員が「自分を知る」ことと、各グループや各課で現在抱えておられる悩みとの関連性を検討して、面談目的を考えてもらうことになります。

希望者が実施する「第2ステップ」や「第3ステップ」については、全員共通の面談目的とはなりません。

・また、リーダーまたは管理職の方に、強制となる「第1ステップ」は3回の面談であることも認識してもらいます。

なお、会社によって比率は異なると考えますが、過去の経験によりますと、「第1ステップ」から「第2ステップ」への希望者は約1/2(50%)です。

自分自身を振り返り、自分自身に気づくことが苦手な方もいらっしゃいます。

また、そういう事に興味が無い方もいらっしゃいます。

そういう方に「第2ステップ」に進んでいただいても、お互いの時間と費用の無駄になると考えられます。

さらに、過去の経験では「第3ステップ」への希望者も半減しますので、全体でみますと「第3ステップ」に進む人は最初の人数の約1/4(25%)となります。

            

3-2.次に新人の離職防止への対応を説明いたします。

A)新卒者の場合は、新人と同時に教育係の人も、面談を通して人材支援が重要であることを、配属されるグループのリーダーまたは管理職の方に説明します。

B)中途採用者の場合は、新人だけの人材支援で良いことを、配属されるグループのリーダーまたは管理職の方に説明します。

ここでは、A)新卒者の場合だけを記載します。

              

①まず、最初に経営者の方には、従業員のモチベーションアップ(やる気)の場合と同様、面談頻度が1回/月であり、1回の面談時間が約1.5時間であることから、就業時間中の面談を容認していただきます。

また、新人および教育係の方との面談日時は、リーダーまたは管理職の方と連絡を取り合って決めていくようにします。

つまり、面談が仕事の一環であることを、社長を始めとして全社員に理解してもらうことが、非常に重要となります。

          

②リーダーまたは管理職の方には、面談概要とスケジュールを事前に説明すると同時に、「面談目的」を考えてもらうようにしています。

新人に対する「面談目的」は、ストレートな表現の「会社を辞めないため」ではなく、「早く職場の雰囲気になれてもらうため」とか「早く仕事を覚えてもらうため」とか間接的な表現の「面談目的」を決めてもらいます。

・また、A)新卒者の場合は、新人と同時に教育係の人にも面談を行います。

新卒者の場合、新人を教える教育係の方は、大変な負荷を抱えることになると同時に、早く仕事を覚えてもらうことへのプレッシャーを抱えることになります。

グループのリーダー・管理職の方からみると、教育係の人には、この経験によって今後グループ内の中核的人物になってもらいたいという期待があって当然と思われます。

従って、教育係の方に対する「面談目的」は、リーダーまたは管理職の方のストレートな期待を表現していただいた方が良いように思います。

・そして、各々の人に対する「面談目的」が決まれば、私が面談を開始する前に、必ずリーダーまたは管理職の方より、対象メンバーの方に、肉声で「面談目的」を伝えてもらいます。

               

③初年度は、新人と教育係の方と同時に面談を開始します。

・まず、新人向け(初年度)の面談概要とスケジュールは以下の通りです。

・新人向け(初年度)は、「自分を知る」「自分を深く知る」「相手を知る(練習)」を行います。

「第1ステップ」の強制は、7回の面談となります。

          

・次は、教育係向けの面談概要とスケジュールは以下の通りです。

・教育係向けは、「自分を知る」「自分を深く知る」「相手を知る(新人)」「自分と相手(新人)がどうなれば良い」を行います。

「第1ステップ」の強制は、8回の面談となります。

          

・最後に、新卒者の新人の場合、初年度だけでなく、2年度・3年度も面談を行います。

ただし、1回目の面談で、新人の悩みが浅いと判断できる場合は、2回目以降の面談は行いません。

・新人向け(2年度)・(3年度)の面談概要とスケジュールは以下の通りです。

・新人向け(2年度)(3年度)は、「仕事の内容の確認」「相手(教育係)を知り、自分と相手がどうなれば良い」「相手(教育係以外の特に気の置ける仲間)を知り、自分と相手がどうなれば良い」 「最後に、最初の面談時の悩みが緩和された変化を確認」を行います。

新卒者の新人の場合、3年以内の離職率が高いため、2年目・3年目の面談も必要になってきます。