1-1.研修会とセミナーの違いについて
①研修会では、仕事で必要な技能を身につけるために、ある期間特別に勉強や実習を行います。
従って、研修会は義務付けられる場合が多いです。
研修会は、人材を育てるために行われるもので、仕事をする上で必要な知識や技能を学ぶことが目的になります。
②一方、セミナーは、何らかのテーマについて興味を持っている人を、一般から幅広く募って開催されるイベントとなります。
セミナーで伝える内容には、「ノウハウ」が含まれることがあります。
長所としては、自主的に参加するので、学習意欲の高い人達が多く集まり、学習効果が高まりやすいです。
短所としては、セミナーへの参加もその後の行動においても、参加者の自主性に任されているので、参加しただけで満足して終わる場合があることです。
③個別面談での人材支援においても、「研修会」形式と「セミナー」形式を区別して進めていく必要があると判断されます。
最初のステップでは、仕事をする上で必要と義務付けられる「研修会」形式から始めて、自主性を重んじる「セミナー」形式に移行する方法が望ましいと考えています。
そのためには、義務付けられる「研修会」は、本当に有効なものと判断される内容に厳選することが求められます。
持続経営では、人材支援の内容を、「一般従業員」と「リーダー社員」(チームリーダー・管理職・社長など)の二種類に大別して、「研修会」形式と「セミナー」形式の区別を決めています。
そして、「セミナー」形式に進むかどうかは、本人の希望を重視しています。