自費出版したのは、コロナ禍で異業種セミナーや懇親会が開催されなくなったのがきっかけです。
私が、どのような人材支援を行っているかを説明する場がなくなり、本を介して知っていただこうと考えました。
ここでは、本の「はじめに」を、以下に掲載いたします。
はじめに
この本は、「精神的成長」をメイン・テーマに掲げています。
初めて執筆する本にしては、大きなテーマだなあと、自分自身思いますが、どうしても書きたかったというのが本音です。
私は、約4年前に独立して「経営コンサルタント」を営んでいますが、主に「人材支援」を実践しております。
「人材支援」は、「人材育成」と異なり、「教える」ことはほとんどしていません。「気づいてもらう」ことを主眼としております。
職業柄、関連しそうな本をこれまで読んで来ました。
しかし、どれも「帯に短し、タスキに長し」だと感じて来ました。
例えば、「ラッセル幸福論」や「嫌われる勇気(「アドラー」の教え)」などを読むと、なるほど「人はどのようになれば不幸に、または幸福になれるのか」や「人の期待を満たすために生きてはならない」などの重要なキーワードを理解することは出来ます。
しかし、どのような手段で、どのような注意を払い、どのようなステップを踏めば、そのような人物になれるのかは、さっぱり分かりません。
すなわち、「結果」は理解できるのですが、「プロセス」は理解できず消化不良の心境でした。
一方、「アンガーマネジメント」や「マインドフルネス」など、個別の事象については詳しく記載されていますが、それだけで実際の「人材支援」に活用することは難しいと感じました。
この本を読んでいただきたいのは、「社会人」の方々を想定しています。
つまり、仕事に従事している企業や官公庁に勤めておられる方々です。
この本を読んでいただき、どこか一箇所でも、「何かに気づいて」いただければ嬉しい限りです。
そして、もし興味を持った読者の方がいらっしゃった場合、実際に実践していただけるようにしたいと考えて、参考の書式も記述しました。
もちろん、この本に書いた「方法」だけで良いとは、全く考えておりません。
本来、色々な「方法」があるのが当たり前だと思っております。
むしろ、この本を世に出すことで、より多くの人によって改良され修正されることを、心より願っております。