2020.3.17
「ストレス」のまとめ‐2:「ストレス」と「感情」の関係や「怒り」との付き合い方

「ストレス」のまとめ‐2:「ストレス」と「感情」の関係や「怒り」との付き合い方

1.「ストレス」は、自分が「不快」であると感じた時に発生する。

ただし、「ストレス」が発生することは、ごく日常的なことである。

・ポイントは「強いストレス」が発生した時に、そのまま放置しないことが重要となる。

「強いストレス」に関する主な「負の感情」は、「強い不安」=「恐怖」と「強い不満」=「怒り」である。

・「強い不安」と「強い不満」は、連動するケースが多い。

ともに、「自己防衛本能」の現れであると言える。

               

2.現在の日本人が「強いストレス」を感じるのは、特に「強い不満」である「怒り」を覚えるケースで出現しやすい。

・「怒り」の場面で興奮した記憶が強く焼き付き、興奮が収まった後でもその場面の記憶が蘇る度に再び興奮状態になる。

そうすると、「副腎皮質ホルモン」である「コルチゾール」の分泌が増えて来て、このホルモンが溜まることにより、体調不良が生じて来る。

                     

3.長期間に渡って「強いストレス」状態が続くと、この「コルチゾール」というホルモンの分泌が慢性的に高くなって来る。

・「ストレス」はどんどん溜まり、気づかぬうちに「高ストレス」状態になってしまう。

そうなると、毎日「辛くて重い」感じを抱いて生きていくことになる。

               

4.そのまま放置すると、不眠症やうつ病を発症したり、体の免疫力の低下につながって来る。

・「風邪は、万病のもと」という言葉があるが、現代では「ストレスは、万病のもと」と言い換えることが出来る。昔から言われている「病は気から」に通じる。

                

5.「高ストレス」状態を避けるためには、興奮状態が収まり冷静になった時、自分の「怒り」の原因を探ることが、大切になって来る。

・自分自身が「怒り」を覚えた時、「自分は正しく、相手は間違っている」と感じても、実際怒っているのは「自分」であって、「相手」では無いという事実がある。

すなわち、「怒り」の本当の原因は、「相手」にあるのではなく、怒りを覚えた「自分」の中に必ず有るということ。

                        

6.「怒り」を覚える場面は、相手の言動だけでは無く、「自分の思い通りに行かない」時にも生じる

ただ、この場合、要因の数が飛躍的に多くなり、その原因を探ることは、更に困難となっていく。

・そこで、まずは「人間関係」での「怒り」の原因を探すことから、スタートすることを勧めたい。

                  

7.将来、「人間関係」での「怒り」の原因を、「自問自答」で自分自身の中に探すことが可能になれば、自ずと「自分の思い通りに行かない」原因も、自分自身の中に探すことが可能になって来る。

・自分自身の中に有る本当の原因が分かれば、対処は容易である。

                  

8.「感情」には、「不安」や「不満」という「負の感情」だけではない。

「喜び」「感動」「楽しみ」という「正の感情」もある。

・また、「感情」では、「快・不快」「好き・嫌い」も瞬時に決めている。

そして、「感情」は、無意識の自分より発せられる。

                     

9.人類は協力して生きていくうちに、周りの人達を不快にさせないよう、「不満」などの「負の感情」を意識的にコントロール出来るようになって来た

それは、現在では集団で学ぶ学校生活などで学習していく

・ところが、「意識の自分」が表面的にその「不満」を抑え込めば込むほど、「無意識の自分」の中の記憶に強く焼き付き、後でこの記憶が蘇る度に再び興奮状態になる

これが「ストレス」となり、少しずつ溜まっていく。

                      

10.「感情」を抑え込んでもその記憶が残るのだから、「感情」を開放しない限り「ストレス」は溜まっていくことになる。

・「感情」の開放の仕方で最も効果的な方法は、小さい子供の「泣き騒ぐ」行動である。

しかし、大人は同じ行動は取れないので、自分に合った「ストレス」発散の方法を探すことが重要となる。

・現在の日本人は、「感情」の解放方法を、自分で見つけることが重要である。