「感情」との付き合い方
1.現在の日本人にとって、「感情」は「強いストレス」の出発点となるだけであり、果たして不要なものだろうか?
まず、「強い不安」と「強い不満」は、連動するケースがあり、ともに、「自己防衛本能」であると言える。
この「自己防衛本能」は、当然現在でも必要である。
2.「感情」には、「不安」や「不満」という「負の感情」だけではない。
「喜び」「感動」「楽しみ」という「正の感情」もある。
また、「感情」では、「快・不快」「好き・嫌い」も瞬時に決めている。
そして、「感情」は、無意識の自分より発せられる。
3.ところで、人類は協力して生きていくうちに、周りの人達を不快にさせないよう、「不満」などの「負の感情」を意識的にコントロール出来るようになって来た。
それは、現在では集団で学ぶ学校生活などで学習していく。
ところが、その意識する自分によって、「不満」などの「負の感情」を抑え込むことが、「ストレス」に繋がっていく。
4.「意識の自分」が表面的にその「不満」を抑え込めば込むほど、「無意識の自分」の中の記憶に強く焼き付き、後でこの記憶が蘇る度に再び興奮状態になることである。
これが「ストレス」となり、少しずつ溜まっていく。
5.「感情」を抑え込んでもその記憶が残るのだから、「感情」を開放しない限り「ストレス」は溜まっていくことになる。
「感情」の開放の仕方で最も効果的な方法は、小さい子供の「泣き騒ぐ」行動である。
しかし、大人は同じ行動は取れないので、自分に合った「ストレス」発散の方法を探すことが重要となる。
探す時のキーワードは、「感情を開放すること」「好きなこと」「身近で続けられるもの」である。
現在の日本人は、「感情」の解放方法を、自分で見つけることが重要。 |