「怒り」との付き合い方
1.現在の日本人が「強いストレス」を感じるのは、「強い不満」である「怒り」を覚えるケースで出現しやすい。
この時「人間関係」では、「自分は正しく、相手は間違っている」と感じるが、その瞬間相手に対して「怒り」を覚える。
2.「怒り」を覚えた時、どんな人でもその瞬間は、冷静に考えたり判断したりすることは不可能である。
しかし、自己成長出来るポイントとなるのは、興奮状態が収まって来た時である。
3.興奮状態が収まればそれで良しとして、その「怒り」を振り返らないのが世の常である。
しかし、それでは再び「怒り」の感情に襲われ、自分自身が再度興奮し、時には精神的に辛い状態が続いてしまう。
ストレスはどんどん溜まり、気づかぬうちに「高ストレス」状態になってしまう。
そうなると、毎日「辛くて重い」感じを抱いて生きていくことになる。
4.そういう「高ストレス」状態を避けるためにも、興奮状態が収まり冷静になった時、自分の「怒り」の原因を探ることが、大切になって来る。
いきなり、「怒り」の原因を自分の中に見つけることは、難しいかもしれない。
その方法を「自問自答」と言う。
その方法に至る手段は数多くあると思うが、後日そのいくつかを説明したい。
ただし、ここで言っておきたいのは、自分自身が「怒り」を覚えた時、「自分は正しく、相手は間違っている」と感じても、実際怒っているのは「自分」であって、「相手」では無いという事実である。
すなわち、「怒り」の本当の原因は、「相手」にあるのではなく、怒りを覚えた「自分」の中に必ず有るということ。
5.ここで、「怒り」を覚える場面は、相手の言動だけでは無く、「自分の思い通りに行かない」時にも生じる。
ただ、この場合、要因の数が飛躍的に多くなり、その原因を探ることは、更に困難となっていく。
そこで、まずは「人間関係」での「怒り」の原因を探すことから、スタートすることを勧めたい。
6.将来、「人間関係」での「怒り」の原因を、「自問自答」で自分自身の中に探すことが可能になれば、自ずと「自分の思い通りに行かない」原因も、自分自身の中に探すことが可能になって来る。
自分自身の中に有る本当の原因が分かれば、対処は容易である。
そして、自分自身が「怒り」を覚える頻度も少なくなり、「強いストレス」に襲われることも減り、冷静に対処出来る時間が長くなっていく。
現在の日本人は、「怒り」から多くのことを学べる機会がある。 |