2020.2.11
「ストレス」に関する法則:セリエの全身適応症候群 1936年

「ストレス」に関する法則:セリエの全身適応症候群 1936年

出典:「ストレスの脳科学」田中正敏著:2017年9月26日発行

注)横軸:時間

1. 警告反応期は、ストレッサー(ストレス源)が加えられた直後の時期で、最初に抵抗力が低下するショック相を経て、抵抗力が高まる反ショック相へと移行する。

シヨック相では、身体的活動が低下し、抵抗力は正常値より大きく低下する。

このような状態に対し生体は防御のために「闘うか逃げるか」の戦闘態勢を整え、反ショック相に移行する。

反ショック相では、脳内物質(ノルアドレナリンやアドレナリン)が分泌され、交感神経系の活動が活発になり、覚醒、活動水準が高くなる。

2.抵抗期では、副腎皮質ホルモン(コルチゾールなど)が分泌され、身体の抵抗力が高まる。

ストレッサー(ストレス源)に対し活動性を高めてバランスを保っている状態である。

この抵抗期は、心身の活動が活発になるため、休息とのバランスが崩れやすくなる。

しかし、身体の防御機能にも限界があり、適応エネルギーが枯渇し、再び抵抗力が正常値以下に低下する疲はい期に移行する。