「古い脳」の基底核と「直観」
大脳全体として描画すると上記の様な形になる。
まず、大脳は、「新皮質」と呼ばれる進化の過程で新しく手に入れた外側の部分と、「大脳辺縁系」や「大脳基底核」と呼ばれる古くからあった内部の部分から、構成されている。
新しい脳:「新皮質」や「小脳」
古い脳:「大脳辺縁系」・「大脳基底核」・「間脳」(視床)・「脳幹」(橋・延髄・脊髄)
「大脳基底核」を抜き出して拡大すると上記の様な形になる。
1.「大脳基底核」の本来の役割
・「尾状核」と「被殻」を合わせた「線条体」では、大脳の運動野からの情報を受取り、姿勢を保ったり、筋肉の緊張や弛緩を調節している。
2.「直観」的思考を司る
・2011年、理研脳科学総合研究センター 認知機能表現研究チームが、将棋プロ棋士が、「直観」的思考の時にアマチュアの棋士と比べて、特異的に「大脳基底核」の「尾状核の先頭部分」(偏桃体から遠い部分)が活発に活動していることを発見した。
「尾状核」は、オタマジャクシのような形状をしている。
「古い脳」の「大脳基底核」の「尾状核」で、「直観」的思考が生まれている。 |