2020.2.6
日本の大正~平成の産業構造の変化

日本の大正~平成の産業構造の変化

第1次産業:「農業・漁業・林業」第2次産業:「鉱業・建設業・製造業」第3次産業:「それ以外」

出典)国勢調査(2015年・2005年)より:総務省統計局

1.1920年(大正9年)から2015年(平成27年)までの産業構造の変化がわかる。

1920年の従事者割合では、第1次産業:55%・第2次産業:21%・第3次産業:24%であった。

しかし、直近の2015年では、第1次産業:4%(▲51%)・第2次産業:25%(+4%)・第3次産業:71%(+47%)と大きな変化になっている。

2.この95年間で、第1次産業から第3次産業に、大きく仕事の内容が変化して来ていることが分かる。

また、従事者数は、1920年の2千7百万人から、2015年の5千6百万人(約2倍)に大幅に増加している。

そして、2015年の第3次産業に従事している人数は、4千万人に達している。

3.第3次産業は、単純にサービス産業と言える状況ではなく、販売・サービス・金融・医療・介護・教育・ソフトウェア・情報技術・運送など、多岐に渡る業界で構成されている。

4.ここで、従事者にとって、想定されるストレス源を考えてみる。

そうすると、第1次産業では「自然」(気候・台風などの自然災害)となり、第2次産業では「品物」(品質・生産効率など)が想定される。

そして、第3次産業では「人」(多種多様な人への対応)が考えられる。

5.約百年という短期間に、第3次産業に携わる人の割合が約7割へと急激に増加した。

そして、現在第3次産業に携わる4千万人という多くの人達が、想定される「ストレス源」の「人」に悩まされていても、おかしくないと考えられる。

6.そういう意味では、現在の日本人は、過去に経験したことが無い程の高「ストレス」社会に暮らしていると言っても、過言では無いかもしれない。